善立寺(金森懸所)
[金森長近と一族][戦場][関連史跡][飛騨の城][時代祭とブログ]

善立寺

■概要
善立寺(ぜんりゅうじ)は、道西が創建して蓮如上人が御文を与えた由緒ある道場で、堅田とともに近江一向宗の拠点の寺院でした。また「金ケ森城」と呼ばれるほどの堀で囲まれた寺内町として要塞化した町の中枢となっていた寺院です。寛正6年(1465)には蓮如上人が、大谷から山門徒に追われて善立寺の道西を頼りこの地に滞在して道西は、山門徒と戦っています。

■私見
金森長近の父、大畑定近はこの地で暮らしていましたが、長近は果敢な青年期をここで過ごして尾張の織田家に仕官して当地を離れますが、「信長公記~元亀元年」にも記載されているように、織田信長が近江に進出すると、金森の善立寺も一向一揆の拠点として信長に対抗しましたが、やがて屈して織田の政策に組み込まれていき楽市楽座が開かれました。金森町の在住の方がご親切に資料を送ってくださったのですが、その資料を見ると、本堂は、現在、屋根が瓦となっていますが、かっての古写真を見ると茅葺となってものすごく趣があります。 この茅葺の屋根は蓮如上人がお手伝いしたため雨が漏れてこなかったという逸話があります。また懸所境内に重文の石造宝塔があります。

■アクセス
善立寺の所在地 滋賀県守山市金森町 JR守山駅から徒歩30分。県道42号線、交差点「金森町」 付近はかっての町割りそのままで狭いので徒歩での来訪をお勧めします。


Kanamorisennki