うだつの上がる町並み
■概要
美濃市の街中の美濃町伝統的建造物群保存地区は通称、「うだつの上がる町並み」と呼ばれています。この町は、全国的にも最もうだつの多い町並みです。 「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁で、裕福な家しか「うだつ」を造ることができなかったため、「うだつを上げる・うだつが上がらない」の言葉もできましたが、美濃町は和紙を中心とした商業地だったため裕福な商家が多かったということになります。
■私見
そもそもこの町にうだつが沢山あるのは、金森長近の負の遺産というべきもので、水害に悩まされていた旧城下町の反省点から城下町を一段高い場所に造ったために、水利が悪くなり町が火災に弱くなりました。そのため防火壁という役目を兼ねて家と家の間に「うだつ」ができるようになったとされています。資料館の旧今井家住宅や造り酒屋の小坂家住宅など見所の多い旧家があります。近年、電線を地中化して「あかりアート」など企画をして魅力あるお勧めの町並みです。
■アクセス
うだつの上がる町並みの所在地 岐阜県美濃市美濃町 国道156線もしくは、東海北陸自動車道、美濃IC下車。駐車場は、無料が市内にあり。