宗猷寺(金森左京の墓所)
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宗猷寺(金森左京の墓所)

■概要
宗猷寺(そうゆうじ)を建立したのは三代目金森重頼の弟で家老の金森左京重勝で寺名は、重勝の法名の「徽雲宗猷」からとったものです。二代目藩主、金森可重は飛騨の北部を治めていた名家の江馬氏の存続を考え重勝には江馬氏の旧領高原郷三千石を知行として与え左京家と名乗らせ、金森氏の分家が誕生しました。重勝は兄であった三代目藩主、金森重頼とも仲がよかったようで参勤交代で不在の多かった兄に代わり藩政をよく補佐して名家老と呼ばれていました。また境内には山岡鉄舟の父母の小野朝右衛門と母のお墓があります。飛騨郡代だった鉄舟の父が寺の住職と入魂だったため幼い頃、寺の梵鐘を降ろそうとした鉄舟の逸話もあります。

■私見
幕末の逸材だった山岡鉄舟がこのお寺で父母の菩提を弔ったと思うと感慨深い。宗猷寺は、臨済宗のお寺で東山寺院の中でも屈指の重厚な造りの本堂と立派な石垣があり、私が思うに一番立派なお寺ではないでしょうか。城郭を思わせる石垣と迫力のある本堂が見ごたえがあります。一説には高山城の石垣を積み直したという話もあります。

■アクセス
宗猷寺の所在地 高山市宗猷寺町JR高山駅から東へ、国分寺通~安川通を越えて東山寺院へ、徒歩約30分。


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