白崎陣屋
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白崎陣屋

■概要
金森左京白崎館は、明和4年(1767)に宝暦郡上一揆で改易となった金森家の本家にかわって唯一残った旗本の金森左京家の当主、金森可英が越前武生の白崎に移封となって居館を構えた場所です。この居館にて8代続き約百余年の間、使われ続きました。現在は、荒れ果てただの藪となっておりますが、土塁や井戸跡、石垣が残っています。また周辺には「的場」「馬渡り」はそのまま地名と残っており、現在でもこの付近を「お屋敷」と呼ぶらしい。居館の正門正面には大正14年に地元の有志の方々が建立した「金森家之碑」があります。

■私見
正直言って現地に行くまで、情報がまったくなく本当に残っているのか疑問でしたが、立派な碑もあり、案内もありうれしかったです。館の全容は、交通の要所、北国街道に面して、推定、150坪くらいの敷地に斜面に面して築かれており、全体的に低い土塁で盛り上がっており、二段構成の削平地があり、手前の削平地は、おそらく門及び番所があった場所で奥の一番の削平地に当主の館と政庁があったと思われます。石垣も使用されており、簡素ながらも城郭形式の館だったようです。遺構は、藪に覆われ大変確認しずらいのですが、現地の人に聞いてみると石垣と井戸が多数あると教えていただきました。

■アクセス
白崎陣屋の所在地 福井県越前市白崎町 ほぼ国道8号線沿いから小道に入って西へ200メートルくらいの場所にあります。白崎公園と温泉施設と鴨谷墓地が目印です。


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