鉈尾山城
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鉈尾山城

■概要
鉈尾山城(なたおやまじょう)は、まさしく要害で上有知旧事記によると「鉈1丁にて何千騎にても防ぎ申す」にと書かれており、まさに鉄壁の中世山城です。城の築城は、永禄6年(1563)上有知を領した佐藤清信によって築城されました。佐藤氏は、清信、秀方、方政と3代続きましたが、関ヶ原の戦いの時に西軍についたため方政は、改易となり変わって金森長近が上有知を領すると新たに、小倉山城を築城して鉈尾山城は一度も戦闘を経験することなく廃城となりました。

■私見
山も高さがあり、要害の名がふさわしい城です。いたるところに岩肌が向き出しになっており天然の地形を最大限利用した城です。鉈尾山城という名よりも現地では「古城山-こじょうざん」という名で親しまれています。案内も比較的、丁寧なのでハイキングにはお勧めします。遺構は、苦労して登ってきたわりには、遺構は残っていませんが、主郭の下の曲輪には、幼稚な積み方ながらも石塁が残っております。縄張りは、山の山頂を削平して尾根づたいに狭い曲輪が点在する中世城郭で織豊系城郭が全国各地で築城されている天正期の城で、織豊系の武将の佐藤氏ですが、この城は時代遅れの感もあります。

■アクセス
鉈尾山城の所在地  岐阜県美濃市美濃古城山 
国道156線から美濃市運動公園を目標に進みます。登山道は美濃市運動公園近くにあり、そちらから登っていきます。余談ですが、東海北陸自動車道の古城山トンネルを抜けた所にあるPA古城山にも城の案内があります。


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