大徳寺金龍院跡
■概要
金森氏の菩提寺にあたる金龍院「こんりゅういん」は、文禄元年(1592)に金森長近が建立しました。それ以降、金森氏歴代の墓所となり、それなりの寺域を誇っていたようですが、残念ながら明治22年に、区画整備のために廃寺となってしまい、同じ大徳寺の龍源院に統合されて金森家の遺品・墓所は龍源院に移されました。
■私見
廃寺が惜しまれます。現在は、広大な大徳寺の敷地から離れた、西側の今宮門前通り沿いにあります。今宮神社が目印で、紫野高校のテニスコートとなっており入口付近の石積の上に「金龍院跡」という古い碑がひっそりと建てられています。テニスコートの面積がほぼ寺跡だと思われますが、現地の人すら気がつかないような碑がさびしいです。金森氏の本物の菩提寺跡なので、せめて案内くらい設置してほしいです。
■アクセス
金龍院跡の所在地 京都市北区紫野大徳寺町 目標物 紫野高校テニスコート南東角