上三之町
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上三之町

■概要
高山の町並みの様子を色濃く残す伝統的建造物群保存地区である「上三之町」は、基本的には金森長近が高山の町並みを作った当時のものです。初代、長近から可重、重頼の3代で城下町が完成して6代、107年間に渡り治めていましたが、出羽上ノ山に転封となり高山は、江戸幕府直轄地「天領」となりました。天領となった高山は、「旦那衆」と呼ばれる豪商が富を貯えました。京都の文化の種を金森長近が蒔き、町の商人達が花開かせ、高山祭りに見られる文化を現在に継承しています。金森時代もここは商家が並ぶ町人地で「三番町」と呼ばれておりました。金森長近は、空町と呼ばれる一段高い区域が侍屋敷で現在の一之町から三之町までが町人の町として商業経済を重視した城下町として推奨していきました。

■私見
町人地は武家地の1.2倍と広くて、全国の他の城下町と比較しても町人地の広さに特徴があります。このことからも商業の経済力を重視した金森長近の思惑を感じ取ることができます。現在は、たくさんの観光客が訪れる観光スポットです。天領時代は、陣屋よりも高さのある建物を禁じたために、二階が極端に低いのが特徴だと思います。昼は、観光客で賑わいますが、早朝や夜間に訪れるとまた異なった雰囲気を楽しめます。

■アクセス上三之町の所在地 高山市上三之町JR高山駅から東へ徒歩約10分


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