上山羽州街道城下町
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上山羽州街道城下町

■概要
上山城の東側は、羽州街道があり、宿場町であるとともに,米沢へ通じる米沢街道の分岐点であり、上山温泉の湯町としても発展しました。それに沿って町人町が形成され、武家町は主として城の西と北に配置されていました。温泉の由来は、長禄2年(1458)に月秀和尚が上山を訪れると1羽の傷ついた鶴が湧き出る温泉に浸かっている姿を見つけ開湯に至ったとされます。温泉は上山藩が管理し「下の湯」をはじめ3箇所の共同浴場を開設し宿谷にも温泉を引き込むなど、湯治客だけでなく、羽州街道の旅人や住民まで解放し、城下町は賑ったそうです。

■私見
現在の街の概要は土岐氏の街づくりが基本ですが、金森氏も基本的にはそれを継承していったと思われます。金森氏の治世期間が長くないため、目立った実績は出ていませんが、山国飛騨で経験から山林地籍調査などを行なったようです。あと実際に入封時、財政的な問題から前領主よりも年貢を高く取り立てたため、領民の評判は悪く、この地に残った金森氏の親族は、「金森」姓から「森」に改名したとも話を聞きました。

■アクセス
国道13号線約30分。駐車場は、無料あり。JR奥羽本線、かみのやま温泉駅下車、徒歩15分。


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