金森勘解由屋敷、会所金森玄蕃元屋敷
■概要
上山城の資料館の金森時代の絵図を見ると月岡公園と上山小学校の坂を下ると掘の底で城との境界線となり、その対岸の小高い丘には、金森勘解由屋敷があったと絵図に記載されています。財団法人金森顕彰会の発行した「金森氏の歴史」によると金森勘解由は、金森家の上級武士で飛騨高山時代では400石、上山時代は500石の禄とのことです。またその隣には、会所、金森玄蕃屋敷元屋敷と記載されています。金森玄蕃は、藩主、頼時の弟で1500石で、かなり高禄です。
■私見
現在は、完全に住宅地となっており、面影はありませんが道路挟んで城に最も近く上級武士の居住地区だったのがわかります。会所、金森玄蕃屋敷元屋敷と記載されているのは、最初は、金森玄蕃の屋敷でしたが、後に城が破却されていたので、城の政務施設として利用したと思われます。他の金森家の家臣の町割りの絵図が残っていないので家臣団のどこに住んでいたかは不明です。
■アクセス
上山市大井戸地区 国道13号線約30分。JR奥羽本線、かみのやま温泉駅下車、徒歩15分。