御所前旧金森邸跡
■概要
京都における金森家の屋敷跡は、地名にも残っている伏見の金森出雲町が有名ですが、天正期(1590)~慶安期(1652)の間、金森家の屋敷は、現在の京都御所の南、京都地方裁判所付近にありました。寛永14年(1637)は、金森家の敷地となっていますが、貞享元年(1684)には、備前小倉、小笠原家の屋敷になっています。
■私見
現在は、竹屋町通りの柳の並木道となっていますが、遺構はないものの、狭い道路は豊臣時代の京都大改造の洛中の町割りの面影を感じます。この屋敷を小笠原家にゆずった後、金森家は、奏者役など京都公家との接待の役職もおこなっており、改易となる宝暦8年(1758)まで京都のどこに屋敷を構えていたのかは、不明です。
■アクセス
金森邸跡所在地、京都市中京区竹屋町 地下鉄「丸太町」から東へ徒歩10分。目標物、京都御所、地方裁判所