名護屋氏女(なごしおんな)
■人物
名護屋氏女は、金森可重の側室で、寵愛をうけて三代目藩主、金森頼重を産んだ人物です。本当の名前はわかりませんが、名護屋因幡守高久の娘で最初、津田織部へ嫁いでいましたが、離別して弟の名護屋三佐衛門の所に身を寄せていましたが、金森可重が美貌に惚れて伊勢から呼び寄せて室としました。「伊勢のかみ様」とか、高山城の中段に住んでいたので「中段さま」とも呼ばれていたようです。名護屋氏は、また名越氏ともいう。
私見
可重の正室で郡上の遠藤家から嫁いだ室町殿の生んだ宗和、重次は廃嫡されて名護屋氏女の産んだ子が家督を継いだので、正室の室町殿を離婚へと導いた本人といえます。名護屋一族は、美男としても名高い「名古屋山三郎」もその一族なので美男美女の家系だったのだろう。
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