桜洞城
■所在地 岐阜県下呂市萩原町桜洞 ■遺構 石垣・堀・土塁 ■城のタイプ 平城 ■築城者 三木良頼
■概要
桜洞城(さくらぼらじょう)は、永正年代(1504)竹原郷から進出した三木重頼によって築城された城であり四代目三木直頼の頃、完成されたとされています。その後、長い間、松倉城が完成するまでの三木氏の居城として機能して三木氏は順当に北進して勢力を拡大していきます。三木氏が高山盆地を手中に治め松倉城が完成すると松倉城を「夏城」、桜洞城を「冬城」と称するようになり飛騨の三木氏の南部の支城となりました。城は、金森氏の飛騨攻略の二面作戦で、益田方面から進軍した金森可重の軍に攻められあっさり落城してそのまま廃城となりました。
■私見
飛州志に掲載されている城の縄張りを見るといたって方形型の単純な縄張りでそれほど要害な城ではない。城の選地等考慮するとむしろ館城の雰囲気が漂います。遺構は哀れJR高山線が見事に城を貫通しており桜谷公園の案内から階段を上り、辺りを見渡すと城跡の大主郭分が田畑になっているのにまず驚愕します。もう少し整備・もしくは復元してほしい城址です。道沿いに進むと林があり、そこに城の空掘と土塁がわずかに現存します。当初、土の城だと思いましたが掘内の付近には、飛騨川から運んだと思われる川原石などの巨石が無数に散乱しており、石垣を用いた城だった推測することができます。
■アクセス
国道41号線、桜谷公園付近が城址です。駐車場し、桜谷公園を利用。