宮地城
■所在地 岐阜県下呂市宮地町 ■遺構 郭・堀・土塁 ■城のタイプ 山城 ■築城者 三木正頼
■概要
宮地城(みやじじょう)は、別名小馬場の城とも呼ばれ、国道257線、中津川方面に向う途中の宮地集落東北寄りの小山にあります。この城は飛騨において強大に勢力を誇った三木氏の発祥の地であり室町時代、応永18年(1411)に京極高員は、飛騨国司、姉小路尹綱討伐の功によって幕府から飛騨竹原郷を恩賞として賜り宮地に城を築き、代官として三木正頼を飛騨に派遣しました。正頼は主家京極家の為によく働きましたが、二代目三木久頼の代になると竹原郷を横領してしまいその後、勢力を拡大して益田群全域を支配するまで成長しました。四代直頼の頃になると萩原付近に桜洞城を築城して居城としていますので、それに伴い廃城となった可能性が高いです。
■私見
宮地神社(お稲荷さん)がありその神社を登り、一度下り背後の山が宮地城ですが、城がかなり奥にあり、まるで隠し砦のようです。また現在は、展望が悪く木々を伐採しても街道の監視もできるか微妙で、城の立地に疑問があります。城には外堀と内堀跡が残り本丸部は「御嶽神社」という社がひっそりとあります。竹原郷が三木氏発祥の地ならば、意義深い城址です。
■アクセス
国道257線~舞台峠に入る前の竹原集落。目標物、竹原主張場と宮地神社。宮地神社の背後の山の御岳神社が城址。駐車スペースあり。