傘松城
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傘松城

■所在地 岐阜県神岡町吉田 ■遺構 堀・郭・土塁 ■城のタイプ 山城 ■築城者 吉田左兵工尉藤原国家・江馬氏
■概要
定本飛騨の城 (郷土出版社 森本一雄著)によると傘松城(かさまつじょう)の歴史は大変古く、江馬氏が高原郷を治める以前の城とされており、鎌倉時代に吉田左兵工尉藤原国家によって築城されたと推測されています。鎌倉時代築城ながらも雄大で標高802メートルの観音山の山頂にある中世山城です。訪れて遺構を確認すると縄張りは、戦国期のもので江馬氏に、この城の伝承はないものの、高原郷で一番の高さを誇りますし、江馬氏によって改修されて狼煙台や拠点として使用されていたと推測されます。

■私見
立入禁止の車道もありますが、一般的には、朝浦不動院からの登山道を登るのでしんどい山城ですが、高原郷を眼下に雄大なおすすめの城です。主郭部はそれほど広くはありませんが、東西に細長く比較的、城域は、広くて主郭、二の郭を囲む横堀が残ります。城の防御は、西側には、三本の堀切があり主郭にたどり着くまでは複雑に折れ曲がり、西側の防御が厳重です。飛騨の城は竪堀が多く配置されていますが、この城は竪堀が少なく横堀がなかなかに複雑な形状をしており見所があります。現地案内版にある赤色立体地図を見ると南側にはものすごく多数の舟形曲輪が設置されているのがわかります。

■アクセス
国道41線~市内~吉田地区~朝浦不動院  朝浦不動院から観音山山道を登ります。


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