鍋山城
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鍋山城

■概要
鍋山城(なべやまじょう)は古くからあったと伝えられており京極氏の家臣の多賀氏の城だった言う説もありますが、戦国時代には鍋山豊後守安室の居城でした。鍋山氏は結局、三木氏に養子を入れられて家を乗っ取られてしまいます。城は、標高752メートルの山に築城され城の由来は三本足の鍋を伏せた形からきており北東側の大鍋山に本丸が、その西の下鍋山に二の丸が、南の方の小鍋山に出丸がありました。金森長近の飛騨攻略時は、ほぼ無血開城だったらしく長近は三木自綱を滅ぼすと中世城郭だったこの城を改修し始めてここを居城とします。しかしあまりにも山が険しく城下町を形成するにも拡張性が乏しく、狭すぎるため改装を途中で中止してしまい新たに高山城を築城してその後、廃城となります。

■私見
本丸の東側には、石垣が残っていますが、金森長近の改修工事の放棄された石垣だと推測したい所ですが疑問もあります。偉大な都市計画者の金森長近も城と城下町造りに失敗して途中で止めちゃうと思うと興味深いです。この石垣は、かなり崩れていますが、本丸周辺を石垣で囲んだ城郭にしようとしたのが解ります。あと昔は、もっと石垣の遺構が残っていたらしいのですが下の道路の建設の際に資材として転用されたとも話を聞きました。鍋山城にある七夕岩は、男岩、女岩と2つあり相対する位置にあり、8月6日の夜、七夕岩祭りが行われます。直径約10cmの大縄はなかなか壮観です。

■アクセス
鍋山城の所在地 岐阜県高山市松ノ木町 158号線を高山方面から進み、「松ノ木町東」の交差点を右折して七夕岩を通り抜け、「漆垣内町」の交差点を左折して集落の中の奥にある「四天王神社」が城の大手で登口です。


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