尾崎城
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尾崎城

■所在地 岐阜県高山市丹生川町町方 ■遺構 郭・土塁・竪堀 ■城のタイプ 平山城 ■築城者 塩屋秋貞
■概要
尾崎城(おざきじょう)を築いた商人武将、塩谷秋貞は、「塩」を主品として越中との交易で富を貯えた人物で、飛騨では異色の人物です。武田軍が飛騨に侵入した際、抵抗して防戦しましたが、尾崎城は落城して蛤城に逃れました。その時に城は廃城となったと思われます。その後、宮川村に塩屋城を築きこれを足場として越中に打って出て上杉謙信の傘下の武将となって飛騨に凱旋して、謙信の目代となって飛騨を治めました。しかし謙信亡き後、上杉軍に追われる立場となり越中で戦い敗れ飛越国境の西猪谷辺りで戦死しました。また尾崎城には、財力を蓄えた塩谷秋貞が二の丸の白つづじの下に莫大な軍資金と金の鶏が埋められたという埋蔵金伝説があります。

私見
尾崎城公園として整備され綺麗な公園となりましたが、城の土塁・虎口を破壊したりして公園整備と保存の難しさを深く考えさせる史跡です。尾崎城の遺構の破壊はとても残念ですが、飛騨の城では、珍しい広い削平地の城で普請のスケールが大きい城址です。また飛騨の城で塁線土塁で曲輪で覆う城は、珍しく賤ヶ岳の織豊系の陣城のようで見所があります。よく見ると畝状竪堀が数本残っております。本丸まで車で行くことができますが、道がわかりにくく、尾崎神社から徒歩で登って行く方が雰囲気があり楽しめます。

■アクセス
国道158号線~高山市丹生川支所までの間にある丹生川中学校の背後の山です。尾崎神社が近くにあります。本丸まで車まで行くことが出来ます。駐車場あり。


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