楢尾山城

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楢尾山城
■所在地 岐阜県下呂市萩原町古関楢尾山 ■遺構 堀・郭 ■城のタイプ 山城 ■築城者 三木氏、森氏
■概要
楢尾山城(ならおやまじょう)は、甘草城とも呼ばれて標高680メートルの楢尾山山頂に築城されました。馬瀬郷は、美濃国故、国境の守りのために築城されたようです。一説には、三木氏の一族の森氏が居城したと伝えられます。楢尾山神明神社に、永禄6年(1563)の棟札に楢尾山城の鎮護神として社を祀ったと書き記されています。
■私見
萩原町の西側、益田橋を渡り老人保険施設「共寿」の山側部にあり甘草・古関城址などと呼ばれています。古関という地名でもわかりますが、昔、三木時代には、この地には関所があって、この城は、当時美濃だった馬瀬からの国境を監視する役目の城です。監視のためか城の展望はよくて、登る途中で桜洞城や萩原諏訪城などを一望できます。城の縄張りは、関所側になる北側に防備が重点的に配置されて塁線状に土塁が設置されています。大分、埋まって薄くはなっていますが、当時は、もっと深くて凹凸がしっかりしていたたろうと思われます。南側は掘切で区画されている以外は、たいして防御施設がありません。また主郭の削平が甘く、築城途中もしくは陣城などの一時的な施設な感じもします。

■アクセス 国道41線~益田橋を渡り、古関へ。楢尾山神明神社があります。目印、益田橋を渡り老人保険施設「共寿」と楢尾山神明神社


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