三枝城
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三枝城

■所在地 岐阜県高山市上切町字古城山 ■遺構 郭・土塁・堀 ■城のタイプ 山城 ■築城者 三木直頼
■概要
三枝城(みえだじょう)は、天文9年(1540)頃で益田群から北進して勢力を拡大していった三木氏、4代目の三木直頼の築城と推測されます。典型的な尾根づたいに築かれた中世城郭で吉城郡に睨みをきかせ、国府方面の展望がよく利く小規模な砦程度の山城であります。三木氏の勢力が高山盆地にまで及ぶと三仏寺城とともに北面の最前線の城として機能しました。城は三木氏が国府の広瀬・高堂城が手中に治めると必然と廃城となったと推測させられます 。

私見
当時、同盟関係であった広瀬氏との瓜巣の高堂城、広瀬城が見え寿美峠をこえて国府に入ることができる立地のよい城です。しかし現在、主郭部には鉄塔が建ち、周辺には中部縦貫自動道の建設によって二の郭が消失してしまい残念です。城には主郭に至るまでに2つ横堀がありそれが見所です。近年、発掘調査の際に城の麓に大量の川原石が発掘されて、投石に使われたものではないかと推測されています。そうなると記録にはありませんが、この城で戦闘があったのかもしれません。

■アクセス
高山市上切町で中部縦貫自動道の高架をくぐってビニールハウス畑の中の奥にあります。城の入口には、案内板があります。


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