牧戸城
[金森長近と一族][戦場][関連史跡][飛騨の城][時代祭とブログ]

牧戸城

■所在地 岐阜県高山市荘川町牧戸 ■遺構 堀・郭・土塁・石垣 ■城のタイプ 山城 ■築城者 金森長近(?)
■概要
牧戸城(まきどじょう)は、平成17年に発見された新しい城郭です。従って城に関する伝承などありません。城の立地は、国道156線沿いで郡上と白川村への街道の中継地点の要衝の地にあります。また荘川を挟んだ対岸に内ケ島氏の支城、向牧戸城があり、金森長近が飛騨攻略の際に向牧戸城を攻めるために築いた陣城と推測できます。

私見
初めて訪れた時には、飛騨唯一現存というべき馬出遺構と塁線状に築かれた陣城を見て素晴らしい遺構に感動しました。城の遺構を見れば、賤ヶ岳の合戦で築かれた玄番尾城や東野砦など織豊系陣城の各種と同じコンセプトでまさしく金森氏による築城に間違いないと思いました。向牧戸城の攻防は一時、金森軍も一時撤退して郡上の遠藤慶隆に援軍を要請するほど激戦だったので、兵を集結、統合する陣城の築城は必要なのでこの城が金森軍の飛騨攻略の全線基地だったのが、想像に難しくない。向牧戸城落城後、金森軍は、この地点から飛騨攻略を長近軍と可重軍と2つにわけて展開します。城の遺構には、石垣の残石も見受けられますが、後世に、宗教施設や山小屋などの施設に利用されたのかもしれません。

■アクセス
国道156線沿い牧戸集落の寺田商会の背後の山が城址です。


Kanamorisennki