久々野城
■所在地 岐阜県高山市久々野町久々野 ■遺構 郭・堀 ■城のタイプ 山城 ■築城者 不明
■概要
久々野城(くぐのじょう)の築城時期、城主などは不明で、近年は、明治６年に書かれた「斐太後風土記」が間違って記載したため、無数河地区にある牛伏山城と混同されていましたが、延享3年(1746)に書かれた「飛騨国中案内」には「この森の上の山は古城跡なり」とかかれており、調査の結果、こちらの城が久々野城であることが判明しました。
■私見
最近、解った城なので、森本一雄著の「定本 飛騨の城」にも掲載されていませんが、手付かずになっていた城にふさわしく曲輪は完存しています。養和元年(1180)の信州から木曾義仲が挙兵して飛騨に攻め入った際に落城した城、平安～鎌倉期の飛騨の城郭と考えたいところですが、戦国期の遺構と見受けられます。近隣の城の狼煙台と中間地点の城といった感じだと思います。久々野小学校の後ろからそのまま入り進んでいくと城跡にたどり着きます。
■アクセス
国道41～久々野町内。目標物、久々野中学校、歴史民族資料館。駐車スペースあり。
