小島城
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小島城

■所在地 岐阜県飛騨市古川町杉崎 ■遺構 石垣・堀・郭・土塁 ■城のタイプ 山城 ■築城者 姉小路頼鑑、小島氏
■概要
小島城(こじまじょう)は三仏寺城に次ぐ古い城で築城時代は南北朝時代とされています。姉小路頼鑑が、飛騨国司として入国してここへ入ったとされており、姉小路は南朝から任命されしたがって、北朝の足利方と戦いました。四代目国司、尹綱は北朝の飛騨守護、京極高員と戦い戦死して、ここに姉小路前期は終わりを告げます。しかし同族の基綱が今度は北朝から国司に任命され入国しましたが、またもや京極氏の被官三木久頼と戦い敗死してしまい、それ以降は分列して牛丸・広瀬などの国人に圧され衰退していきます。城は、小島氏に横領され使用されていましたが、金森長近の飛騨攻略の際に、落城して、その時の城主、小島時光は戦死して約260年使用された城は、廃城となりました。

■私見
城は安峰山から北側へ走る尾根をつたって先端の杉崎の小山にある城で戦国時代まで使用された城です。基本的に大まかな縄張りは、鎌倉末~室町期の城を段階的に整備拡張していった感じで尾根を削平して連結した縄張りです。主郭は、細長く伸び、一段下に二の丸とされる曲輪があります。主郭の物見台は、こんもりしており古墳を改修した印象をうけます。最大の見所は、虎口にある石垣で、私は以前は、金森氏が入る前の小島氏の石垣だと思っていましたが、最近の研究ですと金森氏が改修したという説が有力です。

■アクセス
国道41号~杉崎~県道75号線から牛の畜産場を通り林道へ入ります。安峰山、小島城の案内があります。本丸周辺まで未舗装の道があり車で行くことができますが、落石に注意してください。駐車スペースあり。


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