甲城
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甲城

■所在地 岐阜県高山市朝日町甲 ■遺構 郭・土塁・堀 ■城のタイプ 山城 ■築城者 東藤氏
■概要
朝日町の中央にある甲城(かぶとじょう)は麓に白山神社があり、甲のような形からこの城の名称が決まったのが容易に想像がつきます。東に行けば野麦峠、北に向えば美女峠を越えて高山、西は久々野にでて益田郡へと通じる交通の要所にある城です。城主は、東藤相模守という人物が守備していました。東藤氏の出自は不明ですが、この阿多郷に土着した京極氏の被官クラスに思われ、その後に三木氏に従属でもしたのだろうか。金森長近の飛騨侵攻の際、益田郡から高山方面に北進した金森可重の攻撃をうけ、甲城は落城して東藤相模守は逃亡して行方不明となりました。

私見
城の案内板はいっさいありません。城は林道を進み山の中を突入して道なき道を登っていくしかありません。城址の主郭周辺の遺構の保存状態はよく、手が加えられておらず当時の曲輪の様子を垣間見ることができます。この城の縄張りは本丸部の外周を帯曲輪がグルッと囲んでいることです。この帯曲輪はなかなか保存状態は良好でなかなか雄大です。

■アクセス
久々野方面から県道87号~国道361号、「甲」という交差点の付近の甲のような形をした山が城址です。麓が白山神社になっており、目印となります。駐車スペースあり。


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