猿倉城
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猿倉城

■所在地 富山県富山市大沢野町船倉 ■遺構 郭 ■城のタイプ 山城 ■築城者 塩屋秋貞
■概要
猿倉城は、私の手元の資料「定本飛騨の城」では「船倉城」と記載されて紹介されていますが、現地に赴くと猿倉城となっていて少し驚きました。築城者は、富山県でありながらも精力的に出兵した飛騨の国人、塩屋筑前守秋貞で塩屋は元は越中から塩の輸送で財をなした商人出身の武将で異彩をはなつ存在です。築城時期は元亀2年(1572)頃の築城らしいのですが、飛騨への街道を押さえる要所で塩屋秋貞の軍事拠点であったと思われますが、他の資料等で相違がありよくわかりません。

■私見
城は、塩屋秋貞の越中からの物資を中継する施設が当然必要となりますので、この城もそのような存在と思いましたが、城の山の高さもあり、商業用とは思えず軍事色が高い陣城です。現地には主郭があったと思われる場所に「風の城」なる風力発電施設のある展望台があり残念ながら城の遺構は破壊されてしまっています。周辺にはキャンプ場などの施設となっており城跡という雰囲気はありません。しかし風の城から見る景色は絶景で富山平野を広く見渡せ心地いい。個人的には飛騨の国人がここまで進出して築いたと思うと、もっと調べたいと思う城址ですが、城の案内がまったくないのが不満です。

■アクセス
国道41号線〜旧大沢野町の猿倉山スキー場が城址です。近くまで車で行くことが出来ます。駐車場あり。


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