江馬氏下館
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江馬氏下館

■所在地 岐阜県飛騨市神岡町殿 ■遺構 会所・門・堀・庭園・土塁 ■城のタイプ 居館 ■築城者 江馬氏
■概要
江馬下館(えましもやかた)は、戦国時代、高原郷を中心に、北飛騨を中心に勢力を拡大した江馬氏の居館跡です。高原諏訪城の根小屋にあたり、江馬氏の代々の拠点でした。江馬氏の納めた高原郷は、3千石ですが、鉱物資源と越中との交易で財を貯えた館には、立派な庭園もありました。しかし江馬輝盛の時に、天正13年(1585)、三木自綱と国府町八日町で戦って輝盛は、戦死してしまい高原郷は、小島時光に攻められ江馬氏は滅亡しました。

■私見
発掘調査の結果、下館は、攻められて焼けたのではなく江馬氏によって放棄されたという説が有力です。館は、接客をする会所、殿が居住する常御殿、一族が住む対屋、そして台所と4つの建築物からなり戦国末期の屋敷の雰囲気を充分に満喫できます。主門の前には、飛騨においては珍しい薬研堀が復元されています。雰囲気的には、奥美濃の東氏の東氏居館&篠脇城もしくは鷲見氏の鷲見氏居館&鷲見城と類似していると思います。江馬氏館跡庭園 は、国の名勝指定となりましたが、会所から見る庭園はとても優美で江馬氏の文化の高さを感じることができます。

■アクセス
国道41号~神岡町内、殿円城寺付近。目標物、道の駅スカイドーム。無料駐車場あり。


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