鳳慈尾山大威徳寺
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鳳慈尾山大威徳寺

■所在地 岐阜県下呂市御厩野字威徳寺 ■遺構 石垣・郭・土塁 ■城のタイプ 寺院 ■築城者 文覚上人
■概要
大威徳寺(だいいとくじ)は、森本一樹氏の「飛騨の城」では城郭と認定されているので城郭として掲載しました。寺の創建は、源頼朝の願旨により文覚上人が舞台峠付近に建立した飛騨唯一の一大城郭寺院です。当時は七堂十二坊の規模をほこった寺院でした。源氏衰退後も寺院は存続しましたが、大威徳寺が荒廃したのは、東美濃の遠山友勝が飛騨侵攻を企て飛濃国境付近に兵を進めたため桜洞城三木良頼の将、三木三郎左衛門尉が大威徳寺にこもり遠山氏を迎え撃ったため寺院の建築物の大半は焼失してしまいました。戦いは結局、大将の友勝が負傷したため遠山軍は兵を引きました。大威徳寺より西方にある宮地城では、規模的にも外敵を防げないと想定してか三木氏は木曾や遠山氏などに対しては天然の要害の大威徳寺を防御ラインと想定していたと思います。戦火によって荒廃していた大威徳寺が壊滅的打撃を受けたのは天正13年に起った天正大地震で残った建物も潰滅し寺は姿を消しました。

■私見
作図は定本飛騨の城の図を参考に作らせていただきましたが、ザックリとした図であまり正しくなく申し訳ありません。私が以前に、訪れた時には、発掘調査がおこなわれており、礎石が数多く残っており本堂は約144メートルあり、かなり広い印象を受けました。こんな山奥に、広い平削地が設けてあり本堂近くには庭園、三重塔跡などもあり、脳裏にその姿を想像するとワクワクします。

■アクセス
国道257線~舞台峠に入る前のドライブイン舞台峠を少し通り過ぎた右手に小道があるので、右折して小道に入ります。案内板があるので、案内に従い進み、道の舗装が悪い、ワイルドな道の山の中を通ります。通りしな廃墟の慰安施設を通ります。駐車スペースあり


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