阿千葉城
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阿千葉城

■所在地 岐阜県郡上市大和町剣 ■遺構 郭・堀・石塁? ■城のタイプ 山城 ■築城者 東胤行
■概要
現地案内版によると阿千葉城(あちばじょう)は、下総国(千葉県)の名門・千葉氏一族の東胤行が、承久の乱(1221)の戦功によって、郡上郡山田庄を加領されて移り、郡上郡大和町剣に阿千葉城を築いたのが始まりです。初代、東胤行から3代、時経まで100年居城として機能していましたが、4代、氏村の時代に、牧地区の篠脇城を本拠としました。その後、東氏の配下となっていた鷲見氏の居城となりました。しかし鷲見貞保の時に、篠脇城の東常慶に攻められ貞保は自害し手廃城となったと思われます。

■私見
城の遺構は、曲輪がよく残り、登山道もよく整備されており良好な史跡です。城の縄張りは南北に細長く尾根づたいに、二段の構成の主郭、その下に二の曲輪、未確認ですが、独立した曲輪に三の曲輪があるようです。二の曲輪の後ろには、武者走りの細長い土塁と深い竪堀が2本あります。また主郭は、思っていたよりも広く、下の虎口周辺は、乱雑ながらも石塁が残っています。この石塁は、明瞭すぎて近年の公園化のものかなと思っていますが、どうなんだろう? また二の曲輪には貯池らしきものもあるがこれもおそらく近年のものだろう。明らかに戦国時代後期、攻めてきた越前朝倉氏もしくは遠藤氏による改修があるように見受けられますが、現地の縄張図は、形状がどこか違うような気がします。

■アクセス
アクセス 東海北陸道のぎふ大和インタ~国道156号線沿い。目標物、NIPPOコーポレーション郡上石材工場。城の登口に、宝暦義民傘連判状の石碑があります。


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